2本目

ドンキーコングJR.(1983年7月15日/ファミコン)— 開発秘話・当時の小ネタ全部載せ

🦍 マリオが"悪役"だったゲーム、知ってた? しかも「マリオ」という名前が付いた最初の作品——

🎮 ドンキーコングJR.(1983年7月15日/FC) を覚えてる?

ファミコン大図鑑オリジナルキャラクターの掛け合い
📌 先に、これだけでも。

『ドンキーコングJR.』とは? 発売日・スペック早見

ドンキーコングJR. 基本データ
発売日1983年7月15日
機種ファミコン
発売元任天堂
■ 真相発表!

『ドンキーコングJR.』の開発秘話——真相はこうだった

ファミコン本体と同じ日に発売されたローンチ3本(『ドンキーコング』『ドンキーコングJR.』『ポパイ』)のもう1本。今度は立場が逆転し、マリオに檻へ閉じ込められたパパ(ドンキーコング)を、息子のジュニアがツルを登って助けに行きます。あの白いカセット、押し入れにあった人も多いはず。

マリオ、最初で最後の"悪役"

・前作でヒロインをさらったドンキーコングが今度は囚われの身、助けたはずのマリオが檻の見張り役——という異色のキャスティング。任天堂公式も今なお「マリオが敵役として登場する珍しいタイトル」と紹介しています ・マリオが敵として出演したのは、シリーズを通してこの『JR.』がほぼ唯一。以降のシリーズで悪役マリオは登場せず、“黒歴史”のように語られることも ・そして実は、主人公に「マリオ」という名前が公式に付けられた最初の作品が、このJR.(1982年のアーケード版)とされています。前作『ドンキーコング』の時点では、彼はまだ「ジャンプマン」などと呼ばれる名無しのキャラクターでした。名前が付いた記念すべき作品で悪役——という、なんとも数奇なデビューです

どんなゲーム?

・主な操作は移動・ジャンプ・ツル登り。ツルは1本にぶら下がると降りるのが速く、2本を両手でつかむと登りが速い——この使い分けが上達のカギです ・ステージのフルーツに触れると得点になり、落ちたフルーツが下の敵に当たるとさらにボーナス。ゴリラの息子らしい攻撃手段です ・全4ステージ構成。1〜3面はカギのそばの足場を目指して登り、最終4面では鎖に付いた6個のカギを上のカギ穴まで押し上げると、檻が開いてパパを救出。以後は難易度が上がって同じ4面がループします

ファミコン版は、ここが違う

・同じ日に出たファミコン版『ドンキーコング』がアーケード版の1面(50m)を削ったのに対し、『JR.』は主要4ステージを全部収録。兄弟移植で明暗が分かれました ・その代わりに削られたのは”演出”。ステージ間の搬送デモ、檻の中で手足を動かすドンキーコング、水しぶき、ニットピッカーの卵が割れるアニメなどが省かれています。「ステージを削らず、演出を削る」という移植の落としどころです ・アーケード版の2面は鳥の動きも卵を落とすタイミングもランダムで”地獄絵図”でしたが、ファミコン版では鳥の動きが固定パターンに変更され、攻略しやすくなっています ・4面クリア後の演出も別物。アーケード版では落ちたマリオが起き上がってドンキーに蹴り飛ばされるデモが入りますが、ファミコン版ではデモがなく、倒れたマリオの頭上に天使の輪が表示される——マリオが死んだようにも見える、ちょっと衝撃的な締めになっています

移植したのは、1本目と同じ"あの人"

・移植を手がけたのは前作『ドンキーコング』と同じ、任天堂開発二部+SRDの中郷俊彦さん。1本目の記事で紹介した「宮本茂を知らずにドンキーコングを移植した男」は、続けてこのJR.も移植していました ・その中郷さんは2026年現在もSRDの代表取締役社長。SRDは今や任天堂の100%出資子会社として『マリオ』『ゼルダ』など中枢ソフトのプログラム開発を担っています。ファミコン初日の移植担当者が、40年以上たった今も任天堂作品の屋台骨を支えている——きれいな後日談です

教育ソフトにもなったジュニア

・同じ1983年には『ドンキーコングJR.の算数遊び』という教育ソフトも発売。ジュニアで遊びながら算数を学べる異色作です ・シャープの「ファミコン内蔵テレビC1」には『ドンキーコングJR. & JR.算数レッスン』という非売品カップリング版が同梱されていました(JR.は1面と4面のみの体験版的な構成) ・そして教育シリーズにはもう1本、『ドンキーコングの音楽遊び』が1983年内発売予定として存在していましたが、店頭に並ばないまま発売中止に。任天堂は理由を公式に明かしておらず、“幻のドンキーコング”として発売中止ゲームの資料に記録されています

当時の小ネタ、全部載せ

『ドンキーコングJR.』の裏技・当時の小ネタ9連発

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  1. 2面のトランポリンは、着地した瞬間にもう一度ジャンプボタンを押すと通常の約3倍の大ジャンプに。大きなショートカットができますシェア
  2. 右を向いたまま十字ボタンの左とジャンプを同時に押すと、後ろ向きのままジャンプする「バックジャンプ」が可能。大ジャンプと組み合わせるテクニックもシェア
  3. 2面の特定の位置でバックジャンプを繰り返すと画面右へワープできたという報告も(カセット版限定と紹介されています)シェア
  4. いちばん有名なのは通称"千切れるジュニア"。2面の動くロープと鎖が重なる場所でタイミングよく十字キーを入れると、ジュニアの身体が上下に裂けたような異常表示になり、次に十字キーを押すまでその姿のまま——という、かなりホラーなグリッチが複数の攻略資料で報告されていますシェア
  5. とんでもなくやり込んだ人への"数字の果て"も報告されています。レベル133でタイム表示が壊れ始め(初期タイム9000・警告音が鳴りっぱなし)、134は「E800」表示でクリア可能、そして135に進もうとするとフリーズ。移植アーケードゲームらしい限界の風景ですシェア
  6. ジュニアはその後どうなったのか——実は『スーパードンキーコング』(1994年)以降の2代目ドンキーコングとジュニアの親子関係は、公式に明確にされていません。「初代の息子がジュニア、孫が2代目」と解説していた公式サイトも閉鎖され、今や設定の行方は謎のまま。2023年の映画版ドンキーコングの顔立ちが従来の2代目よりジュニアに寄せられている、という指摘もありますシェア
  7. 1992年の『スーパーマリオカート』では、ジュニアがレーサーとして登場しマリオと再共演。9年ごしの"和解"でしたシェア
  8. 『どうぶつの森+』(2001年)では「ファミコン家具」としてファミコン版JR.がゲーム内でまるごと遊べましたシェア
  9. 容量は前作と同じ192キロビット(約24KB)。定価も同じ3,800円(初期の赤箱。後の銀箱再販で4,500円)でしたシェア
■ いま、遊べる?

『ドンキーコングJR.』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)

Nintendo Switch Onlineの「ファミリーコンピュータ」にファミコン版が収録済み(2019年5月追加)。Switchの「アーケードアーカイブス ドンキーコングJR.」(838円)は1982年のアーケード版なので、「4面全部あるけど演出が違う」ファミコン版と見比べられるのは今だけの贅沢です。

名前をもらった記念作で悪役を演じ、パパを助けたら天使の輪——マリオ史のいちばん不思議なページを担う1本でした。遊んだ人も、初めて知った人も、コメントで思い出を教えてもらえたら嬉しいです🦍

ファミコン大図鑑オリジナルキャラクターの掛け合い(オチ)
📺 情報元

情報元・参考資料

よんだ!

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