第109号

アトランチスの謎(1986年4月17日/ファミコン)— 開発秘話・当時の小ネタ全部載せ

クリアした人だけが知る虚無。100面の先に、エンディングは無かった

52万本売れた大ヒット作に、なぜ終わりが無いのか——真相は動画の最後に。

🎮 アトランチスの謎(1986年04月17日 / ファミコン) を覚えてる?

ファミコン大図鑑オリジナルキャラクターの掛け合い
📌 先に、これだけでも。

『アトランチスの謎』とは? 発売日・スペック早見

アトランチスの謎 基本データ
発売日1986年4月17日
機種ファミコン
ジャンルアクション
発売元サンソフト

全101ゾーンを進み、行方不明の師匠を捜す横スクロールアクション。

■ 真相発表!

『アトランチスの謎』の開発秘話——真相はこうだった

煽りの答え=エンディングは「作らなかった」のではなく、間に合わなかった。

『アトランチスの謎』は1986年4月17日にサンソフトから発売された、全101ゾーン(通称100面)の横スクロールアクション。半人前の冒険家ウィンを操作し、半年間行方不明になった師匠を探して洞窟の奥深くへ潜っていく物語だ。だがこの作品には、決定的な”欠落”がある。100面をクリアしても、エンディングが存在しないのだ。助け出した師匠は、ただその場で笑うだけ。スタッフロールもなく、画面はそのまま操作可能な状態が続いてしまう。

開発者インタビューによると、本当は「100面をクリアしたら気球(バルーン)に乗って帰る」というエンディングが用意されるはずだった。しかし開発期間はわずか3ヵ月、プログラマーはたった2人(竹内昭人氏・酒井敦史氏)、残業は月200時間。担当プログラマーの竹内昭人氏は「時間も容量もなくなってしまったんです」と振り返っている。だから師匠は、笑ったまま置き去りになった。

当時の小ネタ、全部載せ

『アトランチスの謎』の裏技・当時の小ネタ13連発

  1. 正式タイトルは『よみがえる帝国 アトランチスの謎』。「アトランチス」表記で「アトランティス」ではない。
  2. 主人公は半人前の冒険家ウィン。武器の小型爆弾「ボン」は師匠自身の発明品で、画面に1発しか出せない制約がある。
  3. 55・59・84面は入口そのものが用意されておらず、裏技(ゾーンセレクト)以外では到達できない。宝箱200個の全回収は、正規プレイでは不可能とされる。
  4. 隠し扉は「何もない空間にボンを爆発させる」と出現する。40箇所以上あるとされ、自分の爆風で吹っ飛んで通常入れない扉へ入る「ボン自爆ワープ」も定番の小技だった。
  5. 20面に立つ石像には「NAGOYA」というキーワードが浮かび上がる。開発元・サン電子が愛知県江南市の会社であることに由来する隠しメッセージだ。
  6. その石像の上で左から7発・5発・8発ボンを命中させると裏のFINALステージへワープし、名古屋の市外局番「758」にちなんだ400万点を獲得できる。
  7. 57面(緑)と94面(赤)は背景が常時明滅する演出があり、後年のPS版・Windows版では光過敏性発作への配慮でカットされている。
  8. ゲームセンターCX『有野の挑戦』第2シーズン第1回(2004年10月20日)の記念すべき第1弾ソフト。有野課長は8時間30分かけてクリアした。
  9. 一方でRTA(タイムアタック)は2分半ほどでクリアされる。8時間30分と2分半、この落差もまた本作らしい。
  10. 音楽を手がけたのは小高直樹(NAO)氏。サンソフト初期のサウンドを支えた作曲家として知られる。
  11. 師匠のグラフィックは、同社の前作『いっき』の主人公「権べ」を流用しているとされる(諸説あり・メーカーの明言は無い)。
  12. 有名な「あのスーパーマリオを超えた!!」というキャッチコピーは、実は一次資料が見つかっていない。確認できるのは『ファミリーコンピュータMagazine』1986年4月18日号の記事見出し「スーパーマリオを超える?」——つまり雑誌側の煽り文句のほうである。
  13. 2013年には小説『アトランチスの謎 復活のザヴィーラ』(桜ノ杜ぶんこ)が刊行されている。

編集部のひとこと

和子
和子

あら、知ってた? 2コンのマイクに叫ぶとね、アイテムを取っているあいだだけ、敵がピタッと止まるのよ。

博

42面“BLACK HOLE!”は入ったら最後だ。足場がひとつも無くて、残機が尽きるまで落ち続けるんだぜ。

茂

わしは知っとるぞ。幻の海外版『Super Pitfall II』は完成しておったのに、理由も分からんまま発売中止になったんじゃ。

■ いま、遊べる?

『アトランチスの謎』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)

Nintendo Switch Online(Nintendo Classics)で配信中(2020年2月19日配信開始・巻き戻し機能あり・Switch 2でもプレイ可能)。アーケードアーカイブスの配信はなし(アーケード原作ではないため)。ニンテンドークラシックミニ ファミコンには収録あり(2016年11月10日発売)。コンソールアーカイブスは2026年8月時点で未収録。『SUNSOFT is Back!レトロゲームセレクション』にも未収録(収録はリップルアイランド・かんしゃく玉なげカン太郎・マドゥーラの翼の3本のみ)。Wii・3DS・Wii Uのバーチャルコンソールは配信終了。プロジェクトEGGでは2010年5月11日から配信(現行の配信可否は要確認)。

👻 都市伝説枠

『アトランチスの謎』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)

ファミコン大図鑑オリジナルキャラクターの掛け合い(オチ)
📺 情報元

情報元・参考資料

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サンソフトのソフト