113本目
ディグダグII
1986年4月18日・ファミコン|開発秘話・当時の小ネタ全部載せ
ナムコが没にしたはずの曲、実はまだ鳴っていた
それでも、その曲は消えていない。理由は最後に。
🎮 ディグダグII(1986年04月18日 / FC) を覚えてる?
目次
『ディグダグII』とは? 発売日・スペック早見
| 発売日 | 1986年4月18日 |
|---|---|
| 機種 | ファミコン |
| ジャンル | アクション |
| 発売元 | ナムコ |
| 型式 | NDDⅡ-4500 |
島に打ち込まれた杭を押して地面にヒビを入れ、島ごと崩して敵を海に落とす。前作の「掘る」から「沈める」へ変わった続編。全72面。
- 16面ごとに、主人公と敵たちが共演する寸劇が挟まる
- 面がはじまる前に、敵の数と配置を教えてくれる親切設計
- アーケード版の必殺技、ファミコン版では呼び名が変わっている
そして15個目。前作からずっと音を作ってきた人が、この号でいちばん苦戦したのは、島が崩れるときのあの一音だった。
『ディグダグII』の開発秘話——真相はこうだった
煽りで伏せた「ファミコン版だけに残された名残」の正体は、BGMだ。
『ディグダグII』は、そもそもディグダグの続編として企画されたゲームではない。最初は氷の島を舞台にしたオリジナルの新作で、専用のメインBGMまで出来上がっていた。ところが営業上の都合で『ディグダグII』というタイトルに変えられ、世界観も氷の島から南国の島へ差し替えられた。当然、音も総取っ替えになった。
ただ、その捨てられたはずの曲は消えていない。アーケード版のメインBGMは1曲だけなのに、ファミコン版には2曲ある。増えたその2曲目が、没になった「氷の島のゲーム」のメインBGMで、4の倍数の面で鳴る。企画変更の痕跡が、面が進むたびに今も流れているわけだ。
なお、ラウンド開始のジングルだけは、その企画の時代からそのまま流用されている。
1986年4月18日発売、ナムコのアクション『ディグダグII』。定価4,500円、型式NDDⅡ-4500。島に杭を打ち込んで地面にヒビを入れ、島ごと崩して敵を海に沈める――前作の「掘る」から「沈める」へと変わった続編で、全72面まである。
『ディグダグII』の裏技・当時の小ネタ15連発
- 島を1ブロックだけ沈めると魚が跳ねる(FC版だけの追加。突くと500点)シェア
- 8面・40面・72面で赤い魚を10回出すと、10回目が紫になって5000点シェア
- ラウンドセレクト=タイトル画面で1コンのSELECT+START+A同時押し(タイミングはシビア)シェア
- 16面ごとに幕間劇「DIG DUG THEATER」(主人公とプーカァ、ファイガーが共演)シェア
- 夜のステージが追加され、出るアイテムもワイン(7000点)に変わるシェア
- ステージ開始前に、その面に出る敵の数と配置を見せるデモが付いたシェア
- 得点表示が右から左へ流れる(アーケード版は左から)シェア
- 画面に収まらない広い面は、開始前に全景をスクロールして見せるシェア
- アーケード版の「ガケクズシ」は、ファミコン版では「島クズシ」と呼ばれたシェア
- 主人公は当時無名。13年後『ミスタードリラー』で主役ホリ・ススムの父「ホリ・タイゾウ」という後付け設定が付いたシェア
- 1990年8月31日のディスクシステム書換版(500円)が、ナムコのFDS参入6タイトルの最後シェア
- そのディスク版ではラウンドセレクトが消えたため、HERANAIを正規手段で出せないシェア
- ファミ通クロスレビューは存在しない(創刊は発売後の1986年6月20日号)。ただし創刊号にラウンドセレクトの裏技が載ったシェア
- アーケード版は縦画面。ファミコン版は横画面に合わせて全面的に組み直されたシェア
- 効果音は前作から小沢純子が移植。ノイズの出せない基板で、島が崩れる「ドボーン」の音づくりに最も苦労したシェア
『ディグダグII』はどんなゲーム? ルールと遊び方
舞台は真上から見下ろした小さな島だ。ボタンは2つで、一方は前作と同じポンプ。銛を打ち込んで敵の動きを止め、空気を送り込んで破裂させる。もう一方はジャックハンマーで、島のあちこちに立つ杭の上で使うと、決まった線に沿って地面にひびが走る。迎え撃つ敵は、プーカァとファイガーの2種類だ。
ひびが別のひびや島の端につながると、島は2つに分かれ、面積の小さいほうが海へ崩れ落ちる。上に乗っている敵はまとめて沈み、一度に落とした数が多いほど得点が高い。ただし崩れる側に自分が立っていれば、主人公も一緒に海へ落ちてミスになる。
敵に触れる、ファイガーの炎を浴びる、崩れる島と一緒に沈む、の3つがミスの条件だ。また敵が残り1〜2匹(後半の面では3匹)になると、島の端へ向かって自分から海へ飛び込み、面が終わってしまう。身投げされた敵の分の得点は入らない。
プーカァとファイガーの特徴と、島クズシのコツ
丸いプーカァは触れるだけの敵だが、ときどき目だけの姿に変わり、ひびをすり抜けてこちらへ向かってくる。目だけの姿のあいだは動きが遅く、一度動き出すと途中で向きを変えられない。進む先が読めるので、ポンプで待ち構えやすい。
ファイガーは左右に炎を吐く。炎はひびを通り抜けてくるので、ひびの向こうにいるからといって安心はできない。ファイガーを横からポンプで膨らませて倒すと得点が倍になるため、炎の届かない位置から回り込めるなら狙う価値がある。
島クズシで大きく稼ぐなら、沈める側にできるだけ多くの敵を集めてから最後のひびをつなぐのが基本になる。小さいほうが沈むという決まりを覚えておけば、自分の立ち位置で失敗することも減る。3回崩落させると、残った陸地のどこかにボーナスの野菜が現れる。出てくる位置は毎回ランダムだ。
アーケード版の評価と海外版
原作のアーケード版は1985年3月にナムコから登場した。開発はナムコ開発一課で、音楽は慶野由利子と小沢純子が担当している。前作の「横から見た地中を掘り進む」形から、「上から見た島を崩す」形へと遊びを大きく変えた続編だった。ファミコン版はその約1年後の移植になる。
稼働当初はそれなりに遊ばれたものの、前作ほどの人気には届かなかったとされる。後年の評では、前作の迷路での追いかけっこから離れたことや、自由に掘り進める楽しさが無くなったことが理由に挙げられている。一方で英国の『Computer and Video Games』誌は、難しいが練習するほど上達できると評した。点数では、オールゲームがアーケード版に5点満点の2点を付けている。
北米ではNES版が1989年12月にバンダイから発売された。パッケージにだけ『Trouble in Paradise』という副題が付いている。日本ではその後もディスクシステム版に続いて、1995年にX68000版が出ている。ファミリーコンピュータMagazineの読者投票では、ファミコン版は30点満点の18.00点だった。
編集部のひとこと
いいか、ゲーセン版は32面しかねぇんだぜ。ファミコンは72面。移植なのに40面も増えてるんだ
ボーナスの野菜は取らずに、島ごと海へ落とすんだぞ。5回続けるとスペシャルフラッグが出て1UPだ
15面で200点だけ取って、わざとゲームオーバー。その画面で1コンAと2コンB。残機が「HERANAI」になるんだ!
『ディグダグII』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)
ファミコン版は「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」に2022年3月31日から収録されていて、加入者ならそのまま遊べる。アーケード版のほうは2023年4月13日に「アーケードアーカイブス」として配信された(Switch 838円/PS4 837円・配信当時)。Wii Uのバーチャルコンソール版は、ショップのサービス終了で新規購入はできない。
『ディグダグII』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)
情報元・参考資料
- ゲームカタログ@Wiki
- みんなで決めるゲーム音楽ベスト100まとめwiki
- 第416回アーケードアーカイバー ディグダグIIスペシャル!(HAMSTER公式)
- Wikipedia
- ファミリーコンピュータMagazine「ゲーム通信簿」
- プレイ映像=ゲーム燦爛チャンネル暁「【FC】ディグダグII【1周クリアまで】(全72面)」
- Wikipedia英語版『Dig Dug II』
調べるときに参照したページ
