108本目
謎の村雨城
1986年4月14日・ファミコン ディスクシステム|開発秘話・当時の小ネタ全部載せ
任天堂の1本が、まさか同じ年にドラマになるとは。
発売は4月、ドラマ化は12月。同じ1986年の話である。
🎮 謎の村雨城(1986年04月14日 / ディスクシステム) を覚えてる?
目次
『謎の村雨城』とは? 発売日・スペック早見
| 発売日 | 1986年4月14日 |
|---|---|
| 機種 | ファミコン ディスクシステム |
| 発売元 | 任天堂 |
『謎の村雨城』の開発秘話——真相はこうだった
煽りの答え=ゲーム主人公「鷹丸」を実写ドラマで演じたのは、京本政樹だった。
『謎の村雨城』の発売は1986年4月14日。任天堂のディスクシステム専用ソフトとして世に出た、和風忍者アクションだ。
そして同じ1986年の12月8日、フジテレビ『月曜ドラマランド』で実写ドラマ化。タイトルは『おニャン子捕物帳 謎の村雨城』、主演はおニャン子クラブの城之内早苗。そしてゲーム主人公”鷹丸”を演じたのは、京本政樹だった。
さらに、このゲームの音楽を手がけたのは近藤浩治。この時点で彼はすでに『スーパーマリオブラザーズ』(1985年9月)と『ゼルダの伝説』(1986年2月)を書き上げていた。世界中が知っているあの2曲を作った直後の人が、この和風アクションの音楽も担当していたのである。
『謎の村雨城』の裏技・当時の小ネタ8連発
- 城内で姫を助けると1UPだが、まれに姫に化けた「般若」が出現することがある。般若は画面を切り替えてもしつこく追ってきて、耐久力も高いと言われている。シェア
- 怪しい地面や畑は「踏む」「斬る」と反応し、隠し玉手箱から回復アイテムや巻物が出てくる。任天堂公式の説明書も、自分でMAPに隠し部屋を書き込むことを勧めている。シェア
- 操作はAボタンひとつ。敵が近ければ刀、遠ければ飛び道具に自動で切り替わる、当時としては独自の仕様だった。シェア
- ラスボスを倒したあとのエンディングBGMには、ベートーヴェンの交響曲第9番「歓喜の歌」のアレンジが使われている。シェア
- 発売直後、ディスクライター(書き換え)のランキングで1位を獲得。あの『ゼルダの伝説』より上だったという話もある(諸説あり・原誌未確認)。シェア
- 任天堂の40周年公式ページでは、2026年現在も発売日が「1985年4月9日」と誤表示されたまま。実際の発売日は1986年4月14日である。シェア
- 鷹丸はその後もしぶとく生き続けている。『戦国無双3』には「村雨城モード」、『Nintendo Land』には「鷹丸の手裏剣道場」が収録され、スマブラにはアシストフィギュアとMiiコスチュームで登場。『スマブラ for 3DS/Wii U』では操作キャラの候補まで進みながら落選した、とも語られている(諸説あり)。シェア
- 直接の続編がないまま40年近く経ったいまも、この作品を名指しするクリエイターがいる。2021年、ゲームクリエイターの須田剛一(SUDA51)氏がインタビューで「自由に作れるなら手がけたい任天堂IP」として本作を挙げ、再訪したいと語った。最初に在籍したヒューマンとの縁にも触れている。シェア
『謎の村雨城』のストーリーと遊び方 道中と城内のルール
時は江戸時代、四代将軍徳川家綱のころ。嵐の夜、金色に光る流れ星のような物体が村雨城に落ち、城にまつられた石像「ムラサメ」に正体不明の生命体がすみつく。生命体はほかの4つの城の城主を操って4色の「謎の玉」を渡し、城主たちは玉の力で忍軍を動かして暴れ出す。幕府はこの騒ぎを鎮めるため、剣法指南役の青年剣士・鷹丸をひそかに城下へ送り込んだ。
鷹丸の旅は、城と城をつなぐ街道の「道中」と、城の中を進む「城内」が交互に続く。道中には忍者や侍、天狗といった和風の敵が現れ、池や崖が行く手をさえぎる。青雨城、赤雨城、緑雨城、桃雨城の4人の城主を倒して玉をそろえると、最後の村雨城への道が開ける。
城主たちは雷玉や分身、幻花の術といった妖術で鷹丸を迎え撃つ。最後は村雨城の奥の院で、ムラサメに宿った生命体との対決になる。倒すとエンディングが流れ、また最初から次の周回が始まる。
鷹丸にはパワーがあり、敵や敵の攻撃に当たるたびに1つ減って、0になるとミスになる。ミスしてもその場から再開できるが、身につけた術の多くは初期状態に戻ってしまう。各場面には制限時間もあり、時間切れになると残り数が1減ったうえで、道中や城内の最初まで戻される。
刀・飛び道具・忍法 鷹丸のパワーアップ
鷹丸の武器は刀と3種類の飛び道具。刀は近くの敵に大きなダメージを与え、飛び道具は離れた敵に届く。最初に持っている飛び道具は小柄(こづか)だ。タヌキや玉手箱を踏んだり刀で斬ったりすると術が出てきて、取るたびに鷹丸が強くなる。
術には、巻物を使って放つ火炎や風車剣、飛び道具を連射したり広げて撃ったりできるものなどがある。多くは重ねがけできず、後から取った術が優先される。赤い印籠を取れば残り数が増え、城内で姫を見つけたときにも1人増える。
切り札が「忍法イナズマの術」と「忍法透明の術」だ。前者は画面上の敵を攻撃し、後者は一定時間姿を消して無敵になる。どちらも使えるのは3回までで、ミスしても失われない。強敵の多い城内のどこで使うかが、先へ進むための鍵になる。
ディスクシステム作品としての『謎の村雨城』
発売は『ゼルダの伝説』の約2か月後。見下ろし型の画面を1枚ずつ切り替えて進む作りはゼルダと共通だが、謎解きの要素はなく、純粋なアクションゲームに仕上がっている。開発には任天堂情報開発本部のほか、ヒューマンとSRDが関わり、ディレクターは前田実、プロデューサーは加藤圭三が務めた。
ディスクシステムらしく、セーブはゲームオーバーのときに名前を登録して行う。続きからは、前回ゲームオーバーになった道中や城内の最初から遊べる。当時の評価では、ゲーム誌『ユーゲー』が、道中と城内が交互に続くため正しい道が分かりにくい点や敵の攻撃の激しさから難しさを指摘しつつ、アクションの切れと音楽をほめている。『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票では25点満点中17.52点だった。
その後は2004年のファミコンミニ(ゲームボーイアドバンス)を皮切りに、Wii、3DS、Wii Uのバーチャルコンソールへと移植が続いた。海外でも配信され、ゲームサイトのNintendo Lifeは3DS版に10点満点中8点をつけている。
『謎の村雨城』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)
Nintendo Switch Online(Nintendo Classics)で現在プレイ可能(追加パック不要)。個人プランは1ヶ月400円・12ヶ月3000円(2026年7月改定)。アーケードアーカイブス配信なし(本作はアーケード原作ではなくFDSオリジナルのため)。コンソールアーカイブスは2026年8月9日時点で公式ラインアップに掲載なし。3DS/Wii Uバーチャルコンソールは2023年3月28日に販売終了。GBAファミコンミニは中古実物のみ。
『謎の村雨城』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)
情報元・参考資料
- 任天堂公式
- 国立国会図書館サーチ
- allcinema
- テレビドラマデータベース
- ファミ通.com
- Nintendo Life ほか
- Wikipedia『謎の村雨城』
- 任天堂『バーチャルコンソール 謎の村雨城』
調べるときに参照したページ
