114本目
影の伝説
1986年4月18日・ファミコン|開発秘話・当時の小ネタ全部載せ
説明書に隠れていた"マル秘プレゼント"、今はもう応募できない。
当時、写真を撮って送った子は、いったい何と交換できたのか——
🎮 影の伝説(1986年04月18日/ファミコン)を覚えてる?
目次
『影の伝説』とは? 発売日・スペック早見
| 発売日 | 1986年4月18日 |
|---|---|
| 機種 | ファミコン |
| ジャンル | アクション |
| 発売元 | タイトー |
| 型式 | TFC-KD-4900 |
忍者「影」を操作し、さらわれた霧姫を救出する純和風アクション。大ジャンプで木々を飛び回り、刀と手裏剣で魔性の軍団と戦う。
- 前号『ディグダグII』と同じ1986年4月18日発売
- 任天堂『ファミコン国民投票』の「伝説といえば?」で得票率12%・3位
- 点丸・増丸・術丸などの「○丸」アイテムはFC版だけの追加
そして8個目。霧姫が劇中でさらわれる回数、実は数えるとちょっと信じられない数だった。
『影の伝説』の開発秘話——真相はこうだった
煽りで伏せた「9万円の景品」の正体は、特等の「おしゃべり霧姫」だ。
『影の伝説』を2周クリアすると、十二単をまとった特別な霧姫が画面に現れる。説明書はこれを「マル秘プレゼント」と呼び、その画面をカメラで撮影して応募用紙と一緒にタイトーへ郵送するよう案内していた。先着1,000名。1986年の子どもは、テレビの前でゲームを止めたままカメラを構えたのだ。
送った先に待っていた特等が、電池を入れると喋る霧姫の人形だった。笑い袋と同じ仕組みで「私、霧姫と申します よろしくね!」などと話す。下位の賞はTシャツ・缶バッジ・ペンケースなど。
9万円というのは当時の景品の値段ではない。現存する実物が後年オークションに出品され、約9万円で落札されたという金額である。40年前に写真を送った誰かの手元にあった人形が、いまはそれだけの値で取り引きされている。
『影の伝説』の当時の小ネタ8連発
- 2人プレイでP1が煙玉でやられると、P2が開始と同時に倒れて始まるバグがある。シェア
- 当時、実写の忍者CMがテレビで流れていた。演じたのはたけし軍団のメンバーと語られている。シェア
- 前号『ディグダグII』と同じ1986年4月18日発売。シェア
- 任天堂『ファミコン国民投票』の「伝説といえば?」で得票率12%・3位にランクインしている。シェア
- 点丸(1万点)・増丸(1UP)・術丸(分身/阿修羅)など「○丸」アイテムはFC版だけの追加。シェア
- 2005年に短編の実写映画『影の伝説 真田幸村の死闘』が作られている。自主制作規模の作品で、監督・主演は有村昆。公式サイトも現存する。シェア
- 2年後の1988年には、同じシステムの後継作『不動明王伝』が発売されている。シェア
- 霧姫はエンディングまでに4回さらわれ、2周クリアするまでの合計はなんと8回に上る。シェア
『影の伝説』の遊び方 刀と手裏剣の使い分けとステージ構成
プレイヤーは伊賀忍者の影を操り、雪草妖四郎の一味にさらわれた霧姫を救い出す。武器は刀と手裏剣の2つ。刀は近くの敵を斬るだけでなく、飛んでくる攻撃を弾き返せる。刀で倒すと手裏剣で倒したときの2倍の点が入る。手裏剣は2発まで連射でき、地上では左右、ジャンプ中は8方向へ投げ分けられる。
体力ゲージはなく、敵の攻撃を一度でも受ければミスになる。影は背丈の何倍もの高さまで跳び、木や柱を登り降りし、水中も進める。ただし跳んだ後は空中で向きを変えたり着地を早めたりできないので、うかつなジャンプは命取りになる。
1つの章は森、抜け穴、城壁、魔城内、そしてボスとの対決という5つの場面でできている。章は「青葉」「紅葉」「雪」の3つで、進むにつれて季節が移っていく。ファミコン版は雪の章を終えるとエンディングとなり、また青葉の章から次の周回が始まる。
アーケード版(1985年)とファミコン版のちがい
原作はタイトーが1985年に出したアーケードゲームで、音楽は小倉久佳が手がけた。基板には音源の違う2種類があり、FM音源を使ったのは新しいほうの基板だけだった。当時の忍者ゲームとしては珍しい5〜6頭身のキャラクターや、アーケードには珍しいエンディング曲も話題になった。
ファミコン版ではいくつかの手直しが入っている。アーケード版は2章ごとにエンディングが入るのに対し、ファミコン版は3章で1周。城壁の面には巻物を落とす黒忍がファミコン版だけに登場し、火を噴く僧の妖坊は、尾を引く火球を遠くまで飛ばしてくるようになった。霧姫の着物も、アーケード版の白からファミコン版では赤に変わっている。
最大の追加要素が水晶玉だ。アーケード版には無く、ファミコン版と携帯電話版で加えられた。取るたびに影の能力が2段階まで強まり、敵の攻撃を一度だけ耐えられるようになる。一撃でミスになる原作の厳しさを和らげる仕掛けだが、妖坊の炎には実質的に効かないとされる。
ファミコン版のほかにもMSX、X1、コモドール64、ZX Spectrumなど国内外のパソコンに移植された。2008年にはニンテンドーDSで、新キャラクター千尋を加えたリメイク寄りの続編『影之伝説 -THE LEGEND OF KAGE 2-』も出ている。ファミコン版は『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票「ゲーム通信簿」で30点満点中20.65点だった。
『影の伝説』を遊ぶときのコツ
窮地を救うのが巻物(魔笛)だ。取るとしばらくの間「雅の術」が発動し、画面内の敵を倒し続けてくれる。アーケード版の解説では、森の魔笛は木の枝にあって小さく見つけにくいとされる。ファミコン版では城壁の黒忍も巻物を落とすので、出てきたら優先して倒したい。
敵の顔ぶれも覚えておきたい。雑魚の青忍と赤忍のうち、赤忍が投げる煙玉は刀では弾けないので、刀に頼らずかわす意識が要る。森の面では火を噴く妖珠坊がボスとして立ちはだかり、章ごとに双幻坊、霧雪之介、そして最後に雪草妖四郎が待つ。水晶玉で守りを固めていても妖坊の炎は防げないので、炎を吐く相手には近づきすぎないのが基本だ。
編集部のひとこと
ボスに手裏剣が全然効かない!と思ったら、先に背景を飛ぶ蝶を撃ち落とすのが正解。ファミコン版だけの仕様よ。
両方のコントローラのボタンを押しながら電源オン、タイトルが流れる前に1コンA・2コンB!残機10人で始まるぞ!
めんつゆのマークを集めて送ると当たる非売品版があったんだ。毎週1,000名×10週の計1万本。箱もシールも専用だぞ。
『影の伝説』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)
コンソールアーカイブス版(Switch2/PS5)で今も遊べる。税込800円、2026年6月18日配信開始で、中身はFC版そのもの。似た名前の「アーケードアーカイブス」はアーケード版なので、これとは別物。
『影の伝説』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)
情報元・参考資料
- FC版取扱説明書
- ゲームカタログ@Wiki
- Wikipedia
- BEEP
- レトロゲームグッズ図鑑
- ファミコンのネタ!!
- プログレッソフィルム
- らはえまGames
- GAME Watch『「影の伝説」が今月で稼働38周年! 迫力満点の忍者アクションゲームをプレイバック』
調べるときに参照したページ
