79本目
いっき
1985年11月28日・ファミコン|開発秘話・当時の小ネタ全部載せ
武器の竹槍を拾うと、かえって不利になることもある農民ゲー。
"クソゲー"と笑ってた人ほど、知らずに損してる——
🎮 いっき(1985年11月28日/FC) を覚えてる?
目次
『いっき』とは? 発売日・スペック早見
| 発売日 | 1985年11月28日 |
|---|---|
| 機種 | ファミコン |
| 発売元 | サンソフト |
- 農民たった2人で、悪代官の圧政に立ち向かう"一揆"アクション
- 武器は鎌。拾える竹槍は得点も速さも上がるのに、鎌が投げられなくなるという諸刃の仕様
- 「クソゲーの代名詞」と言われながら、FC版は約70万本を売った隠れた大ヒット作
そして10個目。「クソゲー」という言葉、実はこのゲームがきっかけで広まった、という説がある。その真相とは。
くわしくは、この概要欄の小ネタで。
『いっき』の開発秘話——真相はこうだった
動画で引っぱった”あの1文字”の答え。いっきは各面をクリアするたび、画面にアルファベットが1文字ずつ表示されました。全8面ぶんを並べると「ERAWTFOS」。一見して意味不明ですが、これを逆から読むと──「SOFTWARE」。実はこれ、当時サン電子が行っていた実在の販促キャンペーンの暗号で、全部の文字を集めて応募した子だけが景品に応募できる仕組みでした。エンディングもスタッフロールも無いこのゲームで、“最後まで遊んだ証拠”だけが、この隠し文字として残せたわけです✉️
3たくクイズの答え
正解はB、「遠くから攻撃してくる敵のほうが、このゲームに合っていたから」。いっきは見た目こそアクションですが、設計思想はシューティングに近い一本でした。プレイヤーは鎌を投げて戦う=飛び道具が主役。だから相手も、遠くから手裏剣を投げてくる敵=忍者である必要があったんです。刀を振る侍だと接近戦になってしまい、このゲームは成立しませんでした。一揆の相手が侍じゃなくて忍者、という違和感の裏には、ちゃんと設計上の理由があったわけです🥷
『いっき』の当時の小ネタ10連発
- ジャンルは一揆アクション。1人 or 2人同時プレイで、農民が悪代官の手下(忍者)に立ち向かうシェア
- 主人公の農民は「ごんべ」と「たごさく」。田んぼを舞台に、竹やりや鎌を投げて戦うシェア
- 基本武器は鎌。マップに落ちている竹やりを拾うと、一定時間、前へ竹やりを突き出す攻撃に変わる。得点が増えて移動も速くなるが、そのあいだは鎌を投げられず前方しか攻撃できないため、手裏剣を投げてくる敵には不利になる。ファミコン版には「竹槍が使えない」という声も寄せられたシェア
- 小判を8枚集めると、その面の一揆は成功して次の面へ進む。派手なボス戦ではなく"小判集め"で終わるのが独特シェア
- 原作は同社のアーケード版。FC版はそこからの移植で、容量の都合などから内容が整理されているシェア
- 「クソゲー」の代名詞のように語られがちだが、FC版は約70万本を売り上げた、当時としては立派なヒット作だったシェア
- エンディングもスタッフロールも存在しない。延々と面が続いていく、当時よくあった"終わりなき"作りだったシェア
- やられたときの独特な効果音が妙に耳に残る、という人が多い一本でもあるシェア
- 開発・発売はサン電子(サンソフト)。のちに『アトランチスの謎』『マドゥーラの翼』などクセの強い名作・怪作を世に送り出していくシェア
- 実は「クソゲー」という言葉そのものが、このいっきをきっかけに広まった、という説が根強く語られている。イラストレーターのみうらじゅんが、ファミコン版いっきを"クソゲー"と呼んだことが発端とも言われるが、言葉の起源には諸説あるシェア
『いっき』のルールと遊び方
操作は移動とボタン1つだけだ。ボタンを押すと鎌を投げるが、方向は自分で選べない。鎌は画面上でいちばん近い敵へ向かって飛んでいく。狙いをつける手間がないぶん、どこに立つかが勝負になる。敵の体当たりや飛び道具に当たると1人減り、残りがなくなればゲームオーバーだ。
敵の主力は忍者で、黒装束のほかに赤装束がいる。赤装束は動きが素早いが、倒すと得点が倍になる。爆弾を投げる忍者やイノシシも出てくる。厄介なのは攻撃してこない相手だ。幽霊に取りつかれるとしばらく鎌が投げられず、腰元に抱きつかれると身動きが取れなくなる。
面クリアの条件は、小判8枚を集めるか、代官を捕まえること。ファミコン版は4つのマップに、小判の置き場所を変えた裏マップを加えた8ステージで構成され、最後まで行くと最初に戻ってくり返す。2人同時プレイでは、2人目が農民の田吾を操作する。
ファミコン版のアイテムとボーナスステージ
ファミコン版には独自のアイテムがある。大根を取ると足が速くなり、葉っぱを取ると分身が出て無敵になる。ただし攻撃力は上がらない。巻物は1UPだ。竹槍を拾うと一定時間、自動で槍を突き出すようになり、得点と移動速度も上がるが、そのあいだ鎌は使えない。
地蔵から出る煙を取ると、ボーナスステージに入れる。仙人が投げるおにぎりを受け止める場面で、全部で10個。すべてキャッチすれば残機が1つ増える。2人で遊ぶなら、遠くのおにぎりと近くのおにぎりで役割を分けると取りやすい。この形式のボーナスステージは、のちのサンソフト作品『デッドゾーン』『水戸黄門』などにも受け継がれた。
アーケード版『いっき』との違いと、その後のシリーズ
原作のアーケード版は1985年7月に稼働し、ナムコが販売する形で店に置かれた。ファミコン版のROM容量は128Kビットで、アーケード版の約4分の1のデータ量しかない。そのため仕様は削られ、アーケード版にあった色で効果が変わる巻物、捕虜の救出、高得点の千両箱などは姿を消した。
アーケード版は2018年5月24日、ハムスターの『アーケードアーカイブス いっき』としてNintendo Switchで配信された。ファミ通の紹介によれば、アーケード版には小判のありかを示すレーダーがある。ファミコン版も2007年にWiiのバーチャルコンソールで配信され、3DSやWii Uでも遊べた時期がある。
携帯電話の時代にも、いっきは姿を変えて出てきた。2006年にはカード集めやミニゲームを加えた携帯アプリ『いっき萌バイル』が配信され、2011年にはモバゲータウンで『いっき〜みんなで米騒動の巻〜』が始まった。2013年には小説『いっき -LEGEND OF TAKEYARI MASTER-』まで刊行されている。
シリーズはその後も続いた。2010年にはPS3のオンライン専用作『いっき おんらいん』が登場し、2023年には最大16人で同時に遊べる『いっき団結』が発売された。ゲーム誌『CONTINUE』では、ファミコン版に現代に通じるゲーム性があると肯定的に評価する記事も載っている。
『いっき』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)
アーケード版は『アーケードアーカイブス いっき』としてPS4(2015年5月22日)・Switch(2018年5月24日)で配信中。ファミコン版はSwitch Online・クラシックミニFCには未収録で、Wii(2007年)・3DS(2013年2月13日)・Wii U(2013年5月22日)のバーチャルコンソールで配信されていた(現在はいずれも販売終了)。ファミコン版を遊ぶなら実機で。※2026年10月時点
『いっき』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)
情報元・参考資料
- Wikipedia『いっき』
- サン電子(サンソフト)公式資料 ほかweb資料
- ファミ通.com『「アーケードアーカイブス いっき」(Switch)…が5月24日に配信決定』
調べるときに参照したページ
- Wikipedia日本語版「いっき」
- ファミ通.com『『アーケードアーカイブス いっき』(Switch)、『アケアカNEOGEO トッププレイヤーズゴルフ』(Switch…』
- 任天堂『Arcade Archives Ikki | Nintendo Switch download software |…』
- Nintendo Life『Arcade Archives Ikki (Switch eShop) - News, Reviews & Guides』
