43本目
フラッピー
1985年6月14日・ファミコン|開発秘話・当時の小ネタ全部載せ
派手な大作の陰でひっそり——と思われがちなこのゲーム、実はファミコンに来る前からパソコンの世界で大ブレイクしていた——
🎮 フラッピー(1985年6月14日/ファミコン) を覚えてる?
目次
『フラッピー』とは? 発売日・スペック早見
| 発売日 | 1985年6月14日 |
|---|---|
| 機種 | ファミコン |
| 発売元 | dB-SOFT |
- 原型は1983年12月発売のパソコン版(シャープX1)。ファミコン版はその1年半後に登場した"後発"だった
- 1985年4月時点で15機種・22種類のパッケージへ移植。当時としては異例の展開規模だった
- 定価5,500円。パスワード(キーワード)で途中から再開できた
そして10個目。発売元「dB-SOFT」という社名、実は音の単位が由来だった。
『フラッピー』の開発秘話——真相はこうだった
『フラッピー』は「ファミコンで生まれた地味な良作」ではありません。実はパソコンの世界で先にブレイクしていた作品でした。原型は1983年12月、シャープX1向けにdB-SOFTが発売したパソコンゲームです。発売直後はヒットせず、雑誌『月刊ログイン』の売上ランキングでも1984年7月時点では17位止まり。ところがそこから口コミでじわじわ人気が広がり、同年10月には最高3位まで駆け上がります。この人気を受けてdB-SOFTは驚異的な移植攻勢をかけ、1985年4月の時点で15機種・22種類ものパッケージ版が発売されるという、当時としては異例の規模に達していました。ファミコン版が発売された1985年6月14日は、すでにパソコンの世界で語り草になったあとの”満を持しての参戦”だったのです。
『フラッピー』の当時の小ネタ10連発
- 原型は1983年12月発売のシャープX1版。発売直後は伸び悩んだが、じわじわ人気が広がる"遅咲きのヒット"になったシェア
- ゲームボーイ版『FLAPPY SPECIAL』は、MODE AとMODE Bに80面ずつの計160面。残機制はなくなっていた。シェア
- 1989年にはX68000で続編『FLAPPY2 ブルースター復活の日』が登場。シリーズで唯一、斜め見下ろしのクォータービューを採用した。シェア
- ファミコン版は1985年6月14日発売。定価5,500円で、発売元・開発元ともにdB-SOFTシェア
- ファミコン版は通常200面に加えボーナス面40面を追加し、全240面という当時としては破格のボリュームになったシェア
- 5面ごとに表示されるパスワード(キーワード)を控えておけば、途中の面から再開できる仕組みだったシェア
- 敵は横移動する「ユニコーン」と多方向に動くタイプの2種類。「催眠キノコ」を取ると一時的に敵の動きを止められたシェア
- 1985年には、自分でステージを作れる発展版『キングフラッピー』も発売されているシェア
- 発売元「dB-SOFT」という社名は、音の単位"デシベル(dB)"が由来。前身は1980年設立の「コンピューターランド北海道」で、本社は北海道札幌市にあったシェア
- そして10個目。dB-SOFTは2003年に事業を停止していたが、法人としての登記記録が閉鎖されたのは2026年1月27日。つい最近まで、登記簿の上では存在し続けていたシェア
『フラッピー』はどんなゲーム? ルールと遊び方
主人公フラッピーを操作し、ステージのどこかにある青い石「ブルーストーン」を、目的地の「ブルーエリア」まで運べばクリアになる。制限時間があり、間に合わなければミスだ。設定では、故郷の星ブルースターを失ったフラッピーが、逃れた先のゼビラス星でブルーストーンを集める旅に出る。
フラッピーと敵は重力の影響を受けず、ステージの中を上下左右に自由に動ける。一方で石には重力が働き、支えがなくなると下へ落ちる。石は横から押して動かすだけで、引いたり持ち上げたりはできない。茶色の「ブラウンストーン」は穴を埋めたり橋を架けたりするための道具で、壁に押し付けると壊せる。どの石をどの順番で動かすかが、このゲームの中心だ。
敵に触れるか、落ちてきた石の下敷きになるとミスになる。逆に敵の上から石を落とせば倒せる。催眠キノコを拾って投げれば、敵をしばらく眠らせることもできる。手順を誤って先へ進めなくなったときのために、自分からミスを選んでやり直す機能も用意されている。
ファミコン版『フラッピー』の発売と、パスワードをめぐる騒動
ファミコン版は1985年6月14日発売。通常200面にボーナスステージ40面を加え、ボーナスステージは5面ごとに現れる。ボーナスステージでは石運びではなく、制限時間内にできるだけ多くの敵を倒して点数を稼ぐのが目的だ。この面数を遊び切るために、パスワードで途中から再開できる仕組みが入っていた。
パスワードは原作のころから話題の種だった。初代の『FLAPPY』では、再開パスワードをメーカーへ送るとクリア認定書がもらえるキャンペーンが行われた。ところが雑誌『テクノポリス』がそのパスワードを裏技として載せてしまい、トラブルになったとされる。
ファミコン版でも、発売の数か月後に『ファミリーコンピュータMagazine』が「全面のパスワードを表示する」という裏技を掲載した。実際には誌面のクイズとして用意された、実現できない技だった。それでも他誌を巻き込む騒動に発展している。パスワードで続きを遊ぶ仕組みがまだ目新しかった時代の出来事だ。
『フラッピー』の攻略のコツ 石と敵の動きを読む
いちばん避けたいのは、ブルーストーンを穴や取り出せない角に落としてしまうことだ。一度落ちると二度と運び出せず、その面はクリアできなくなる。押す前に、石がどこで支えを失って落ちるかを確かめておきたい。
敵は2種類で動き方が違う。緑のユニコーンは左右を決まったパターンで往復するので、動きを見てから通ればよい。赤いカニのようなエビーラは縦にも横にもしつこく追いかけてきて、フラッピーの動きをまねる癖がある。自分の動きで誘導し、石を落として倒すのが確実だ。石で潰した敵はそれきりだが、キノコで眠らせただけの敵はしばらくすると動き出す点に注意。
ブラウンストーンは足場を作る材料でもあり、敵を倒す武器でもある。ただし壁に押し付けると壊れてしまうので、使い道を決める前にむやみに押さないこと。詰んだと気づいたら、時間切れを待たずに自分からミスを選んでやり直すほうが早い。
『フラッピー』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)
ファミコン版は現在、公式の配信サービスでは遊べない。原作者の古谷貞行氏が興した「ネットファーム・コミュニケーションズ」が運営する「FLAPPY WORLD」で、後継バージョンが公開されている。※2026年9月時点
『フラッピー』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)
情報元・参考資料
- Wikipedia「デービーソフト」
- RetroPC NEWS「令和に輝くレトロPCゲーム dB-SOFTの名作パズル『FLAPPY』」
- 懐ゲードットコム「フラッピー」
- Wikipedia『FLAPPY』
- Wikipedia(英語版)『Flappy』
調べるときに参照したページ
