30本目
バルーンファイト
1985年1月22日・ファミコン|開発秘話・当時の小ネタ全部載せ
この風船のフワフワを作った男は、のちに任天堂の社長になる。そしてその技術は、マリオの水中面に受け継がれた。
🎮 バルーンファイト(1985年1月22日/FC) を覚えてる?
目次
『バルーンファイト』とは? 発売日・スペック早見
| 発売日 | 1985年1月22日 |
|---|---|
| 機種 | ファミコン |
| 発売元 | 任天堂 |
- アーケード版よりファミコン版の方が動きが滑らかという"逆転現象"が起きた
- 水面スレスレで巨大魚にパクリ。全国の子どもにトラウマを植え付けた
- 2人プレイは協力のはずが、最後は相方との風船の割り合いに
そして12個目。この浮遊感のヒミツを、任天堂の開発者たちが"教わりに行った"。
『バルーンファイト』の開発秘話——真相はこうだった
ファミコン版のプログラムを一人で書き上げたのは、HAL研究所の岩田聡——のちの任天堂社長です。移植なのにアーケード版より滑らかな浮遊感に、任天堂の開発者たちは驚き、わざわざ教えを乞いに訪ねたという逸話が残っています。そしてこのとき伝えられた技術は、翌年の『スーパーマリオブラザーズ』の水中面に活かされました。マリオが水中でフワリと泳ぐあの感触のご先祖は、この風船だったのです🎈
『バルーンファイト』の当時の小ネタ12連発
- アーケード版が1984年11月に先行稼働。ファミコン版は移植だが、プログラムは別会社による全面作り直しだったシェア
- その書き直しを担ったのが岩田聡。『ピンボール』『ゴルフ』に続く仕事で、この大図鑑ではもう3回目の登場だシェア
- 移植版の方が本家より動きが良い——という逆転現象は、岩田独自の物理プログラムのなせる業だったシェア
- 操作はボタン連打で羽ばたいてフワフワ浮くだけ。なのに思い通りに飛べない絶妙な慣性が中毒性を生んだシェア
- 命綱は背中の風船2個。1個割られてもまだ飛べるが、2個目を割られたら真っ逆さまシェア
- 水面近くを飛ぶと巨大魚が飛び出してパクリ。あの捕食シーンで画面から飛びのいた人は数知れずシェア
- 画面を漂う雷の球に触れると即アウト。風船が無事でも関係ない理不尽さだったシェア
- 敵を倒すには上から風船を踏み割る。高度の取り合いという空中戦のセオリーが自然に身についたシェア
- 2人同時プレイでは相方の風船も割れてしまう。「協力プレイ」が最終的に空中決闘と化すのはお約束シェア
- FC版限定モード「バルーントリップ」は、開発終盤に横井軍平が提案し、岩田聡がわずか3日間で作り上げたシェア
- 例の巨大魚は『大乱闘スマッシュブラザーズ』のバルーンファイトステージにも出演し、現代っ子にもトラウマを配っているシェア
- 発売から40年経った今も「岩田聡の代表作」として語り継がれる、ファミコン初期の金字塔だシェア
『バルーンファイト』はどんなゲーム? ルールと遊び方
操作は十字キーの左右で移動、AかBボタンで羽ばたいて上昇する。ファミコン版ではAが1回ずつの羽ばたき、Bは押しっぱなしで連続して羽ばたける。重力と慣性が効いているので急には止まれず、向きもすぐには変えられない。風船が1個になると浮く力が弱まり、さらに操作が重くなる。
敵の風船を割っても、それだけでは倒したことにならない。敵はパラシュートでゆっくり降り、地面に着くと空気入れで風船をふくらませて再び飛び立つ。降下中か、地上でふくらませている最中に体当たりすれば撃破だ。水に落ちた敵はシャボン玉になって浮かび、割るとその高さに応じた得点が入る。
最後の1匹を片付ければ面クリア。面は12種類あり、13面目からは4面に戻ってループする。3面ごとにボーナスステージがあり、パイプから湧き上がる20個の風船を割った数だけ得点、全部割ればパーフェクトボーナスが加わる。割られて1個になった風船が2個に戻るのは、このボーナスステージに着いたときだけだ。
アーケード版『VS.バルーンファイト』との違いと関連作
原型は1984年11月に稼働した任天堂VS.システム用のアーケード版だ。ファミコン版はハル研究所が作り直し、プロデューサーは横井軍平、音楽は田中宏和が担当した。風船をつけて空中でぶつかり合う形は、米ウィリアムスの『ジャウスト』(1982年)をアレンジしたものとされる。
アーケード版は上下2画面分の縦長フィールドで、画面の端に近づくとスクロールした。同じ場所に居座ると画面端から矢が飛んできて即ミスになる、永久パターン対策も入っていた。連続羽ばたきはできず、バルーントリップも無い。ファミコン版は戦場を1画面に収め、Bボタンの連続羽ばたきと新モードを足した形になっている。
1985年の任天堂は、同じく2人同時プレイの『アイスクライマー』も出している。続編筋としては、ゲームボーイの『Balloon Kid』(1990年、日本国外のみ)や『バルーンファイトGB』(2000年)がある。のちに『Nintendo Land』にはバルーントリップを下敷きにした「バルーントリップ ブリーズ」が収められた。
『バルーンファイト』を遊ぶときのコツ(本編とバルーントリップ)
本編は高い位置を取った方が有利だが、慣性のせいで危険が見えていても避けきれないことがある。魚は水面の下を左右に動いているため、近づいてもすぐに出てくるとは限らない。7面からは触れると回転して予想外の方向に弾き飛ばされる「グルグル」も現れるので、早めに距離を取っておきたい。2人で協力すれば敵を素早く片付けられる。
バルーントリップは画面が左へ強制スクロールし、雷を避けながら風船を割り続けるモードだ。足場はスタート地点だけで、1回でもミスすれば終了になる。風船は1個300点。20個連続で割り続けると1万点のボーナスが入り、雷とスクロールが少しのあいだ止まる。
連続記録が伸びると、風船は水色からオレンジ色(500点)、さらにピンク色(700点)へと変わって1個の価値が上がる。途中に浮かぶシャボン玉は割ると500点で、こちらも雷とスクロールを一時停止させる。高得点を狙うなら、風船を1個も取りこぼさない飛び方を覚えるのが近道だ。
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『バルーンファイト』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)
情報元・参考資料
- Wikipedia『バルーンファイト』
- リアルサウンド テック「発売40年の『バルーンファイト』」
- note「バルーンファイトのバルーントリップモード攻略法と岩田聡社長について」
- GAME Watch『ファミコン版「バルーンファイト」が40周年!』
調べるときに参照したページ
