15本目
ホーガンズアレイ
1984年6月12日・ファミコン|開発秘話・当時の小ネタ全部載せ
「撃ってはいけない人」が出てくる、最初のガンシューティング。
🎮 ホーガンズアレイ(1984年6月12日/FC) を覚えてる?
目次
『ホーガンズアレイ』とは? 発売日・スペック早見
| 発売日 | 1984年6月12日 |
|---|---|
| 機種 | ファミコン |
| 発売元 | 任天堂 |
- 撃っていいのは、ピストルを持った悪人だけ。警官や通行人を撃ったらミス
- アメリカの警察で実際に行われている射撃訓練がモデル
- 空き缶を撃って運ぶ、謎に中毒性の高いおまけモードがある
そして11個目。このゲームの一部は、40年経った今も最新の対戦ゲームの中で動き続けている。
『ホーガンズアレイ』の開発秘話——真相はこうだった
その正体は——『大乱闘スマッシュブラザーズ』。参戦ファイター「ダックハント」の技には、本作GAME Cの”空き缶撃ち”がそのまま組み込まれています。撃つたびにカン、カン、と宙を跳ねるあの缶は、1984年のこのソフトで生まれたトリックショットそのもの。光線銃を握った時代の遊びが、Joy-Conの時代にちゃんと生き残っているわけです。缶を撃って点数の棚に載せるだけのモードが、40年選手になるとは誰が予想したでしょうか🥫
『ホーガンズアレイ』の当時の小ネタ11連発
- 『ワイルドガンマン』『ダックハント』に続く光線銃シリーズ第3弾。そしてファミコンの光線銃対応ソフトは、この3本ですべてだシェア
- 定価は5,500円。当時のファミコンソフトとしては高めの価格帯だったシェア
- テーマはアメリカの警察で実際に行われている射撃訓練。的のパネルを瞬時に見分けて、ピストルを持った悪人だけを撃つシェア
- 撃ってはいけないパネルは警官・女性・教授。うっかり撃つとミスになる。"撃たない判断"を問うゲームは、当時とても珍しかったシェア
- GAME Aは3枚のパネルがくるりと振り向く訓練場モード。振り向いた一瞬で善悪を見分けるシェア
- GAME Bは街角が舞台。ビルの窓や物陰から、次々とパネルが現れるシェア
- GAME Cは打って変わって空き缶のトリックショット。缶を撃ち上げて左へ運び、300点・800点・5000点の棚に載せるシェア
- 缶は撃った角度で軌道が変わる。5000点の棚を狙う職人が、当時の茶の間に大勢いたシェア
- 海外ではNES本体用の光線銃「ザッパー」対応ソフトとして発売され、ダックハントと並ぶ定番になったシェア
- 『メイド イン ワリオ』シリーズにも、本作を元ネタにしたプチゲームが収録されているシェア
- そして極めつけ。スマブラの「ダックハント」の技として、本作の缶撃ちが現役続行中。悪人パネルの面々も演出で顔を出すシェア
『ホーガンズアレイ』の遊び方 GAME A・B・Cのルールとミスの条件
本作は光線銃「ガン」専用のソフトで、ガンが無いと遊べない。画面に現れる人物の板(パネル)を見分け、ギャングの板だけを撃ち抜くのが基本のルールだ。ギャングは3種類いて、1ラウンドで2枚同時に出てくることもある。
ミスになるのは2通り。警官・女性・教授の板を撃ってしまったときと、制限時間内にギャングを撃ち損ねたときだ。ミスが10回たまるとゲームオーバーになる。慌てて撃てば誤射、ためらえば撃ち漏らし。この板挟みがゲームの緊張感をつくっている。
GAME Bは市街地での訓練で、1ラウンドに5枚の板が時間差で現れる。最初から姿を見せた状態で出てくる板もあり、どこから来るかを先読みする力が試される。GAME Cの缶撃ちは画面右端から飛んでくる缶を撃って高さを調整し、左の得点棚に入れる。弾数の制限はないが、缶を地面に落とすとミスになる。
『ホーガンズアレイ』の開発陣とアーケード版『VS. ホーガンズアレイ』
1984年のファミコン光線銃シリーズは、2月18日の『ワイルドガンマン』、4月21日の『ダックハント』、そして6月12日の本作と、およそ4か月で3本がそろった。本作はその締めくくりで、ただ撃つだけでなく撃つ相手を選ばせる仕組みを持ち込んだ。
開発は任天堂の開発第一部とインテリジェントシステムズ。英語版Wikipediaによれば、ディレクションは宮本茂、音楽は田中宏和が担当している。光線銃そのものは、1970年の玩具「光線銃SP」に始まる横井軍平の発案の流れをくむ。
アーケードでは任天堂VS.システム用の『VS. ホーガンズアレイ』が北米で1985年3月に登場した。こちらは壁のラウンドと街のラウンドを5回ずつこなすと缶撃ちのボーナスラウンドに入り、使い切らなかった弾がボーナス点になる。終わると速度を上げて最初から繰り返す作りで、3つのモードを別々に選ぶファミコン版とは構成が違う。
北米ではアーケード版が人気を集め、1985年11月には業界誌『RePlay』のチャートで首位に立った。NES版も同年10月に北米で発売され、のちに『Computer Gaming World』誌から1988年のNESベストターゲットゲームに選ばれている。全世界での売上は127万本とされる。
当時の英国誌『Computer and Video Games』は、宇宙もののシューティングとは違う気分転換になると好意的に評した一方、セガの『バンクパニック』との似た点も指摘している。後年には現代美術家コリー・アーケンジェルが本作を改造し、標的をアンディ・ウォーホルの姿に差し替えた作品を発表した。
光線銃はどうやって当たりを判定しているのか
ガンの引き金を引くと、画面が一瞬だけ判定用の映像に切り替わる。標的以外を消し、標的の部分だけを白く光らせた画面だ。銃口の奥にあるセンサーがその光を受け取れば命中、受け取れなければ外れと判定する。人の目にはちらつき程度にしか見えない。
この方式はブラウン管テレビを前提にしていて、液晶テレビやワイド画面では動かない。2016年6月22日に配信されたWii Uのバーチャルコンソール版ではWiiリモコンでガンを代用し、画面にカーソルを表示する形に変わった。判定用の点滅画面もカットされている。
『ホーガンズアレイ』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)
公式の現行配信はなし。Wii Uバーチャルコンソール版があったが、eショップ販売終了で新規購入は不可。いま遊ぶなら実機のガンとブラウン管テレビが必要(光線銃は液晶テレビでは反応しない)。※2026年8月時点
『ホーガンズアレイ』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)
情報元・参考資料
- ニコニコ大百科『ホーガンズアレイ』
- Wikipedia『光線銃シリーズ』
- ピコピコ大百科『ホーガンズアレイ』
- Wikipedia(英語版)『Hogan's Alley (video game)』
調べるときに参照したページ
