10本目
テニス
1984年1月14日・ファミコン|開発秘話・当時の小ネタ全部載せ
審判席に、どこかで見た顔が座っている。
コートの主役より、審判のほうが有名になったゲーム——
🎮 テニス(1984年1月14日/FC) を覚えてる?
目次
『テニス』とは? 発売日・スペック早見
| 発売日 | 1984年1月14日 |
|---|---|
| 機種 | ファミコン |
| 発売元 | 任天堂 |
- ファミコン初のテニスゲーム。ゲームデザインはあの宮本茂
- ダブルスは"対戦"ではなく"協力"。2人で組んでCPUに挑む方式だった
- レベルは5段階。上げるほど、球はどんどん速くなる
そして13個目。あの『スーパーマリオブラザーズ』の幻のバグ面に行くカギも、実はこのカセットだった。
『テニス』の開発秘話——真相はこうだった
審判席の”あの人”の正体——答えは、マリオ。本作の審判は、黒地に白のオーバーオール姿のマリオです。『ドンキーコング』『マリオブラザーズ』に続いて、1984年のテニスコートでは審判のアルバイト中でした。のちに『マリオテニス』シリーズとしてマリオ自身がラケットを握ることを思えば、この審判席こそがマリオとテニスの最初の接点。ちなみに服の色が白っぽいことから「あれはマリオじゃなくてルイージでは?」という論争も、当時から存在していました🎾
『テニス』の裏技・当時の小ネタ13連発
- ファミコン初のテニスゲーム。『ベースボール』に続く任天堂の無印スポーツ第2弾で、4ヶ月後には『ゴルフ』が続いたシェア
- ゲームデザインは宮本茂、プロデューサーは上村雅之。音楽は兼岡行男が手がけたシェア
- プレイレベルは5段階。レベルが高いほど球速が上がり、CPUのミスも減っていくシェア
- ショットはスマッシュとロブの打ち分けが可能。ラケットに当てる場所とタイミングで、打球の方向も変えられたシェア
- ダブルスは2人協力プレイ専用で、プレイヤー同士の対戦はできない。画面の奥側を操作する側が不利になりすぎるから、という見方があるシェア
- ボールに影が付き、疑似3Dで高さと遠近感を表現。1984年のゲームとしては画期的な立体感だったシェア
- 1986年2月21日には、『ベースボール』『麻雀』などと一緒にディスクシステムのローンチタイトルとして再発売されたシェア
- パソコンにも移植されている。タイトルはそのまんま『任天堂のテニス』。移植を担当したのはハドソンだったシェア
- アーケード版『VS.テニス』は最大4人プレイ対応。スコア表示は「I」「II」ではなく男女の顔アイコンで、勝ち抜くほどレベルが上がる方式だったシェア
- ゲームボーイ版(1989年)は通信ケーブル対戦に対応。その代わり、ダブルスは削除されたシェア
- 実は立体視バージョンが社内で試作されていた。しかし「もともと立体的に見える画面だから、3Dにしても普通すぎる」という理由で没に(社長が訊くで明かされた話)シェア
- 全世界での販売本数は約217万本(2022年末時点)。40年前のテニスゲームとしては驚異的な数字シェア
- そして極めつけ。『スーパーマリオブラザーズ』の幻のバグ面「ワールド9(256W)」へ行くには、本作のカセットが必要。テニスをプレイした後、電源を切らずにカセットを差し替えるという、当時の子どもたちを熱狂させた裏技の"相棒"だったシェア
ファミコン『テニス』の遊び方——操作と試合のルール
操作は十字ボタンとAボタン、Bボタンの3つで足りる。十字ボタンで選手を前後左右に動かし、飛んでくるボールに合わせてAボタンでスイングする。サーブもAボタン。Bボタンは山なりのロブ(ロビング)を打つときに使う。ボールと選手の位置関係によって、同じボタンでもスマッシュやボレーに変わる仕組みだ。
サーブは選手がボールを自動で頭上に放り上げるので、落ちてくるタイミングに合わせて打つ。早すぎても遅すぎてもフォールトになる。試合は本物のテニスに近いルールで、4ポイントで1ゲーム、40-40はデュース。6ゲームで1セットを取り、6ゲームオールからはタイブレークになる。2セット先取で勝ちだ。
相手の強さは5段階で、ユニフォームの色で見分けられる。レベル1から順に薄緑、ピンク、水色、赤紫、黒。説明書には、2連勝すると画面にビクトリー(優勝杯)が出ると書かれている。勝つと英語の祝勝メッセージに賞金額が表示され、高いレベルほど金額が上がる。
レベル5のCPUに勝つためのコツ
目標はいちばん強い黒いユニフォームの相手、レベル5での2連勝。GAME Watchの攻略記事によれば、主な得点源はサービスエースと、サーブからのスマッシュだ。トスが落ちてきてから少し待って打つと球速が上がり、CPUが空振りしやすくなる。1ゲームに2本はサービスエースを取りたい。
サーブを打ったら素早くネットへ詰め、甘い返球をスマッシュで決める。ただしネット際での細かい打ち合いは禁物で、CPUの反応が鋭く、かえって点を失いやすい。相手がネットに出てきたら、いったん下がってロブで頭上を越すのが定石。低いボールはスマッシュにならないので、一度下がって返してから詰め直す。
ラリーではサイドラインぎわに打って相手をコートの角へ寄せ、空いた逆サイドへスマッシュを決めるのが効く。ダブルスでは、サーブを打つ側を後衛、もう1人を前衛に固定し、前衛がスマッシュを打ち込む役に回ると戦いやすい。相手の前衛に捕まらないよう、返球はロブが基本になる。
1984年の任天堂スポーツゲームとしての『テニス』
開発は任天堂開発第二部と岩崎技研工業で、プログラムは中嶋健之と中村俊之が担当した。翌月の1984年2月には、任天堂のアーケード基板「VS.システム」用の『VS.テニス』も登場している。こちらは表と裏の2画面を使う筐体で、対戦するときは各自の画面で自分が必ず手前のコートに立つように表示された。
『VS.テニス』には、ゲームセンター向けの工夫もあった。デュースが延々と続くのを防ぐため、デュースの回数に上限が設けられている。上限に達すると、次のポイントを取った側がそのセットを取るという英語の警告が出て、強制的に決着がつく。海外ではファミコン版がNESソフトとして、北米で1985年10月、ヨーロッパで1986年9月に発売された。
音の作りは『ベースボール』と共通点が多い。オープニング曲は『ベースボール』と同じで、黛敏郎作曲「スポーツ行進曲」の冒頭を模したものとされる。試合中にBGMはなく、聞こえるのは打球音などの効果音だけ。セットを取ったときの曲の1つは、『ベースボール』の攻守交代の曲と同じだ。国内の販売本数は156万本とされている。
『テニス』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)
Nintendo Switch Online(ファミコン Nintendo Classics)で配信中。サービス開始時(2018年9月19日)からのラインナップ入り。アーケード版『VS.テニス』もアーケードアーカイブスで配信中(2020年12月18日〜)。公式で今すぐ遊べる、初期ファミコンでは貴重な1本。※2026年8月時点
『テニス』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)
情報元・参考資料
- Wikipedia『テニス (任天堂)』
- ゲームカタログ@Wiki『テニス (FC)』
- ファミ通.com『ファミコン『テニス』が40周年』(2024年1月14日)
- 社長が訊く『ニンテンドーeショップ』
- 任天堂『テニス』ファミコン40周年キャンペーンサイト
- GAME Watch「Stay at home! 今だからこそ任天堂の『テニス』の“幻のエンディング”を見よう!」
- GAME Watch「ファミコン版『テニス』が40周年!」
調べるときに参照したページ
- Wikipedia日本語版「テニス (任天堂)」
- 任天堂『テニス | ファミリーコンピュータ』
- GAME Watch『Stay at home! 今だからこそ任天堂の「テニス」の"幻のエンディング"を見よう!』
- GAME Watch『ファミコン版「テニス」が40周年! シングルスでもダブルスでも楽しめる、紛うことなきスポーツゲームの傑作』
