85本目
高機動戦闘メカ ヴォルガードII(1985年12月7日/ファミコン)— 開発秘話・当時の小ネタ全部載せ
35年間、嘘だと思われていた1000万点がある。
解いたのは、開発元でも雑誌でもなく——
🎮 高機動戦闘メカ ヴォルガードII(1985年12月7日 / FC) を覚えてる?
『高機動戦闘メカ ヴォルガードII』とは? 発売日・スペック早見
| 発売日 | 1985年12月7日 |
|---|---|
| 機種 | ファミコン |
| 発売元 | デービーソフト |
- 前作は「撃ってはいけない」シューティングだった。
- ボスの名前は「ズイガム・ボルド」。
- 無敵になれる裏技がある。合言葉は「抜け忍」。
そして14個目。
画面に、出てくるはずのないものが出てくる。
『高機動戦闘メカ ヴォルガードII』の開発秘話——真相はこうだった
パワーアップするとBGMが変わる。そのBGMには、歌詞がある。 「連射 連射 すごいぞ連射」「八方向 八方向 2号機付いたら 六方向」「レーザー 強いぞ レーザー」——子どもが勝手につけた替え歌ではない。 先に歌詞ができて、曲はあとから、その歌詞に合うように作られたという。だから最初から”曲”ではなく”歌”だった。 そしてこの歌詞、説明書には1文字も載っていない。載っていたのは、13日後に出た攻略本『高機動戦闘メカ ヴォルガードII テクニックブック』(徳間コミュニケーションズ・1985年12月20日・429円)だけ。 それでも歌は、攻略本を持っている子から持っていない子へ、口から口へ広まった。ゲームより先に、歌が歩いていった。
あのころ
箱の絵に震えた、という人がいる。白と赤のロボットが一体だけ描かれたシンプルなパッケージ。変形合体ロボが好きな少年には、それだけで十分だった。中身も見ずに買った、という声が残っている。 遊んでみたら、正直、地味だったかもしれない。地上に降りてロボットに変形しても飛行形態との差はそこまで大きくないし、敵の種類も多くない。ボスのグラフィックも派手じゃない。 それでも夢中になった。当時は比べる相手がいなかったからだ。足りないところは頭の中で勝手に足して、あの無機質な世界を自分で広げていった——そういう遊び方を、みんなしていた。 主役機はガンダリウム合金でできていると信じていた人もいる。もちろん、どこにもそんな設定はない。 そして40年たったいま、こう言う人がいる。「このゲームの話をしても、知っている人に会ったことがない」と。 ゲームは、伝わらなかった。歌だけが、伝わった。
『高機動戦闘メカ ヴォルガードII』の当時の小ネタ14連発
- 前作『VOLGUARD』(1984年・FM-7ほか各社パソコン)は、「撃ってはいけない」シューティングだった。エネルギーは時間で自動供給されるので、合体したければ撃たずに避けて待つしかない。FC版のIIでは「倒すとエネルギーが増える」に反転している。シェア
- 各エリアのボスは「ズイガム・ボルド」。瞬く間にダメージ数値が跳ね上がる苛烈さで、ここで終わった人は多い。シェア
- 2号機は貧弱だ。敵弾なら2発、体当たりなら1発で壊れる。ただし2号機が食らったダメージは、ロボット形態に合体するとリセットされる。粘るならこれを覚えておきたかった。シェア
- エネルギーが尽きるとオプションを失い、変形もできなくなる。撃つのはタダじゃない。シェア
- 難易度は4段階から選べた。シェア
- 攻略本のほかに漫画も出ていた。『わんぱっくコミックス 高機動戦闘メカ ヴォルガードII』(たまだとしみつ・徳間書店)。いまは入手困難だ。シェア
- 2008年4月8日、Wiiのバーチャルコンソールで一度だけ復活した。権利は現在、ネットファーム・コミュニケーションズが継承している。シェア
- 発売時、LEVEL4で30万点を突破すると「戦士バッジ」、100万点を突破すると「革命勲章」がもらえるキャンペーンがあった。シェア
- 無敵になれる。合言葉は「抜け忍」だ。レベル2で1万点以上取ってゲームオーバー → ハイスコアのネーム登録で「NUKENIN?」と入力 → レベル2以外で開始 → ポーズ中に1コン「右上+B+セレクト」、2コン「左下+B」を押しながらポーズ解除。敵の体当たりが効かなくなる。出典は当時の大技林。シェア
- 音痴ペンギンが出る。ステージ中に唐突に現れる謎のペンギンで、そのまま触れると大ダメージ。ショット1発で画面下部に落ち、落ちたところに触れると消える。シェア
- そのペンギンに、1000万点のボーナスがある。当時の攻略本に書いてあったのに、条件が8つもあって複雑かつ曖昧すぎ、35年間「幻のボーナス」「嘘じゃないか」と言われ続けた。2020年10月、YouTubeチャンネル「4st」が実機で条件を再現し、実在を証明した。シェア
- しかも1プレイで何度でも取れる。フラグがエリアごとに管理されているため、ループで通過するたびに立て直せる。2000万、3000万と積める。シェア
- カンストは99999990。文字化けもバグも起きず、9並びで綺麗に止まる。シェア
- 説明書に載っていない隠れキャラがいる。画面に、ファミコンのコントローラーがそのまま出てくる。十字キーとボタンの2箇所が青く光り、その通りに操作すると画面上の敵が全滅する。名前が載っていたのは発売前のチラシだけで、そのチラシは「触れると死ぬ?」と煽っていた——実際は、触れることも撃つこともできない。シェア
『高機動戦闘メカ ヴォルガードII』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)
Switch Online=なし。アーケードアーカイブス=なし(そもそもAC版が存在しない)。クラシックミニFC=なし。
2008年のWii配信も、Wiiショッピングチャンネルの終了で買えなくなった。いま公式に手に入れる方法はない。実機・互換機・エミュでどうぞ。
中古相場は裸で約500円、完品で約2,500円(2026年7月時点)。
『高機動戦闘メカ ヴォルガードII』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)
情報元・参考資料
- 4st『発売から35年
- ペンギンの謎を解く!驚異の1000万点ボーナスは嘘か真か』
- 4st『ついに完全解明!そして新発見へ…ペンギン1000万点ボーナスの謎』
- ぷろぐれっそふぃるむ『ファミコン「高機動戦闘メカ ヴォルガードII」ゆっくり解説実況コレクション#85』
- ふたまん+
- Wikipedia
- 『高機動戦闘メカ ヴォルガードII テクニックブック』(徳間コミュニケーションズ)
