18本目
ナッツ&ミルク
1984年7月20日・ファミコン|開発秘話・当時の小ネタ全部載せ
ファミコンのソフトは、最初の1年、ぜんぶ任天堂製だった。その"鎖国"を破った1本がこれ。
🎮 ナッツ&ミルク(1984年7月20日/FC) を覚えてる?
目次
『ナッツ&ミルク』とは? 発売日・スペック早見
| 発売日 | 1984年7月20日 |
|---|---|
| 機種 | ファミコン |
| 発売元 | ハドソン |
- 主人公はピンクの「ミルク」。恋人のもとへ向かうアクションパズル
- タイトルに名前があるのに、「ナッツ」は操作できない。ただの邪魔者
- パステルカラーのかわいい見た目には、ちゃんと狙いがあった
そして12個目。このソフトの発売日は、日本のゲーム業界の歴史が動いた日として記録されている。
『ナッツ&ミルク』の開発秘話——真相はこうだった
1984年7月20日——この日まで、ファミコンのソフトはすべて任天堂製でした。その”鎖国”を初めて破ったのが、ハドソンの『ナッツ&ミルク』。日本の家庭用ゲーム機で初の、サードパーティー(本体メーカー以外の会社)製ソフトです。ただし同じ日にハドソンは『ロードランナー』も発売しており、「第1号はどっちか」はファンの間で語り草に。いずれにせよこの日を境に、ナムコ、コナミ、カプコン……と各社が続々参入し、ファミコンは”みんなのゲーム機”になっていきました🚪
『ナッツ&ミルク』の当時の小ネタ12連発
- 元は1983年のパソコン用ゲーム。ハドソンが自社でファミコンに移植したシェア
- 主人公はピンク色の「ミルク」。恋人の「ヨーグル」が待つ家を目指すシェア
- タイトルに名前が入っている黄色い「ナッツ」は、操作キャラではなくミルクを追い回すライバル。名前の並びでは主役級なのに、ずっと敵だシェア
- ミルクに攻撃手段はない。フルーツを集めて道を開き、ナッツから逃げ回る硬派なアクションパズルだったシェア
- パステルカラーの丸っこいデザインは、男の子だらけだった当時のファミコン市場で、女の子にも遊んでほしいという狙いからシェア
- 同日発売の相方は同じくハドソンの『ロードランナー』。名作2本立てのデビューだったシェア
- ファミコン版の売上は約40万本シェア
- のちに携帯アプリ、Wii・3DS・Wii Uのバーチャルコンソールにも移植されたシェア
- ROMの中に任天堂のロゴデータが残っていた、という解析報告がある。第1号ゆえの開発事情がうかがえるシェア
- エディットモードを搭載していて、自分だけのステージを作れた。作ったステージはステージ1として遊べるシェア
- 「自分で面を作れるファミコンソフト」としても最初期の1本。のちのマリオメーカー的な遊びを40年先取りしていたシェア
- そして極めつけ。1984年7月20日は「任天堂以外の会社が作ったファミコンソフトが初めて店に並んだ日」。ここからファミコンの黄金時代が始まったシェア
『ナッツ&ミルク』はどんなゲーム? ルールと遊び方
舞台は1画面で完結する固定画面のステージ。ミルクを操作して画面内のフルーツをすべて集めると恋人のヨーグルが現れ、そこへたどり着けばラウンドクリアだ。操作は左右の移動とジャンプだけ。ラウンドが始まるとボーナス点が時間とともに減っていき、0になる前にヨーグルに会えないとミスになる。ラウンドは全50面ある。
ミスになるのは、ナッツに捕まったとき、画面下の水に落ちたとき、時間切れのときの3つ。足場はレンガと土管で、ロープは上下に伝って移動できるが、ロープの上ではジャンプできない。スプリングは乗った瞬間にジャンプすると高く跳べる。高い所から落ちると気絶して、しばらく動けなくなる。
モードはGAME AとGAME Bの2つ。Aは初心者向けで、Bでは触れるとミスになる飛行船と、取ると得点が入るヘリコプターが加わる。番号の末尾が3か8の面はボーナスラウンドで、最初からヨーグルが待っている。時間内にたどり着けば残り人数が1人増え、フルーツは取らなくてよい。2人プレイはミスするたびに交代する方式だ。
エディットモードでは、スプリングやロープなどの仕掛けに加え、バナナやリンゴといったフルーツ、ナッツとミルクの位置まで自分で決められる。必要なキャラクターを置き忘れると「ROUND ERROR」と出て遊べず、置ける数にも決まりがある。作った面は保存できないので、遊べるのはその場限りだ。
『ナッツ&ミルク』攻略のコツ
ロープへの飛びつきには限界がある。ジャンプでつかめるのは、ロープの先端がミルクの背の高さまでにあるときだけだ。それより高いロープは、近くの低いロープにつかまってから横へ移るか、高い足場まで回り込んでからつかまる。届かない場所で何度跳んでも時間を失うだけになる。
画面の左端と右端はつながっている。反対側にフルーツがあるなら、端から抜けたほうが近道になることが多い。ナッツに追われているときも、できるだけ引きつけてから端を抜けると、ナッツは向きを変えて反対側から追ってくるため距離を稼げる。
追い詰められたときは、タイミングを合わせてジャンプすればナッツを跳び越えられる。逃げ道がなくなっても、あきらめる前に一度跳んでみる価値はある。高所から落ちて気絶したときはボタンを押せば起き上がれるので、近くにナッツがいるならすぐ押したい。スプリングで長く跳び続けても目を回すので注意が必要だ。
パソコン版との違いと、その後の移植の歴史
ファミコン版の元になったのは1983年のパソコン版だが、中身はかなり違う。パソコン版は見下ろし視点でフルーツを集めるゲームだった。ファミコン版はキャラクターのデザインこそほぼそのままに、ロードランナーと同じ横から見た視点の別のゲームに作り直されている。
ファミコン版のプログラムとグラフィックは菊田昌昭が担当し、マップデータの圧縮を野沢勝広が手がけた。発売後はハドソン作品の定番として何度も復刻されている。2002年には携帯電話のiアプリ版が出て、同じ頃にはPlayStation BBでリメイク版も配信された。このリメイク版は2007年にサービスを終えている。
2005年にはPS2の『ボンバーマンランド3』に、元の内容のクラシック版とアレンジ版の2種類が入った。同じ年の12月にはゲームボーイアドバンスの『ハドソンベストコレクションVol.4 謎解きコレクション』にも収録されている。海外でも1985年にコモドール64版がオーストラリアとヨーロッパで発売された。
『ナッツ&ミルク』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)
公式の現行配信はなし。Wii・3DS・Wii Uのバーチャルコンソール版はいずれもストア閉鎖で購入不可に。いま遊ぶなら実機・互換機で。※2026年8月時点
『ナッツ&ミルク』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)
情報元・参考資料
- Wikipedia『ナッツ&ミルク』
- レトロゲームの説明書保管庫『ナッツ&ミルク』
- ファミコンデータベース.com
- 任天堂『バーチャルコンソール ナッツ&ミルク』
調べるときに参照したページ
