47本目
ハイパーオリンピック
1985年6月21日・ファミコン|開発秘話・当時の小ネタ全部載せ
実はこのゲーム、コントローラーを連打する主人公が"バカ殿様"になったバージョンが実在した——
🎮 ハイパーオリンピック(1985年6月21日/ファミコン) を覚えてる?
目次
『ハイパーオリンピック』とは? 発売日・スペック早見
| 発売日 | 1985年6月21日 |
|---|---|
| 機種 | ファミコン |
| 発売元 | コナミ |
- アーケード版は1983年10月稼働。ロス五輪をテーマに日本オリンピック委員会の許諾を受けていた
- 専用コントローラ「ハイパーショット」が同梱。定価4,500円
- やり投げは開発中盤まで無かった種目。ある事情で強引に追加された
そして10個目。1P選手のグラフィックが"あの人"に変わる非売品バージョンが、実際に一般販売もされていた。
『ハイパーオリンピック』の開発秘話——真相はこうだった
アーケード版のやり投げ種目は、開発スタッフの1人が女子やり投げ選手ティーナ・リラク(1983年世界選手権金メダリスト)に惹かれ、強引に追加したことで生まれました。もともとは全5種目の予定だったのが、この一件で6種目になったのです。さらに驚きなのはファミコン版だけの特別仕様。コナミが当時スポンサーだったTBS系バラエティ番組『8時だョ!全員集合』の人気コント「志村の殿様」(のちの『志村けんのバカ殿様』の原型)とのタイアップで、1P選手のグラフィックを”バカ殿様”に変更したバージョンが作られました。もともとはコント用の小道具として制作されたのですが、放送後の反響が大きかったため、1985年11月16日から数量限定で一般販売もされ、番組の懸賞景品にもなっています。
『ハイパーオリンピック』の当時の小ネタ10連発
- アーケード版は1983年10月27日稼働。ロサンゼルス五輪がテーマで、日本オリンピック委員会・ロス五輪委員会から許諾を得ていたシェア
- ファミコン版は1985年6月21日発売。専用コントローラ「ハイパーショット」が同梱で、定価4,500円シェア
- アーケード版の収録競技は100m走・走幅跳・やり投げ・110mハードル・ハンマー投げ・走高跳の全6種目シェア
- ファミコン版に収録されたのはハンマー投げと走高跳を除く4種目。走高跳は続編『ハイパースポーツ』でプレイできるシェア
- 2018年に発表されたシリーズ新作、Switch用『ハイパースポーツR』は、2020年に開発中止が発表された。シェア
- アーケード版のRUNボタンは全国のゲームセンターで、爪やコイン、定規でこすられて摩耗・破損することが多かったシェア
- ファミコン版で使えるのは同梱の「ハイパーショット」のみ。ハドソンの連射コントローラ「ジョイカードマーク2」は非対応だったシェア
- 移植先はMSX、コモドール64、ZX Spectrumから携帯電話アプリ、Xbox 360、Switch、PS4まで広がった。シェア
- MSX版1のスタート曲には映画『炎のランナー』のテーマ曲が使われ、パッケージ裏にJASRACの許諾マークが印刷されていたシェア
- そして10個目。バカ殿様バージョンは、番組の懸賞用の景品としても配布されたシェア
『ハイパーオリンピック』はどんなゲーム? ルールと遊び方
陸上競技の4種目を順番に戦い、それぞれの予選基準を突破して次の種目へ進むスポーツゲームだ。ファミコン版の種目は100m走、走幅跳、110mハードル、やり投げ。操作は同梱のハイパーショットで行い、ボタンはRUNとJUMPの2つしかない。
どの種目もRUNボタンを速く連打するほど選手が速く走る。100m走は連打だけの勝負で、110mハードルは走りながらJUMPでハードルを跳び越える。走幅跳とやり投げは、助走の勢いをつけたうえで、JUMPを押す長さで跳ぶ角度や投げる角度を決める。
原作のアーケード版では、走る種目は1回のレースで基準タイムを切る必要があり、跳ぶ・投げる種目は3回まで挑戦できる。基準に届かなければ残り人数が1つ減り、なくなればゲームオーバー。全種目を突破すると、基準が厳しくなった次の周回に進む。
アーケードからファミコンへ。『ハイパーオリンピック』の歩み
アーケード版は1983年に稼働すると大きな人気を集めた。業界誌『ゲームマシン』では1983年12月のテーブル型新作で売上1位となり、同年末までに国内で3万8000台が出荷された。海外でも『Track & Field』の名で1984年のアメリカの売上上位に入っている。
ファミコン版は1985年6月21日の発売。6種目のうちハンマー投と走高跳が外され、4種目になった。ハイパーショットは十字キーのない、大きなRUNとJUMPのボタンだけを並べた専用コントローラーで、ファミコンではこの『ハイパーオリンピック』と続編『ハイパースポーツ』の2本に使われた。
アメリカでは1987年にNES版『Track & Field』が出たが、中身は日本版と別物だ。『ハイパースポーツ』の種目も合わせて8種目を1本にまとめ、クレー射撃やアーチェリー、三段跳びまで入っていた。
続編はその後『ハイパースポーツ』『コナミックスポーツ』などの名前で続いた。ただし2000年以降は、シリーズの新作に「オリンピック」の名を使ったタイトルは出ていない。ロサンゼルス五輪の公式許諾を受けた本作の名前は、この時代ならではのものだった。
『ハイパーオリンピック』で記録を伸ばすコツ
走る速さは連打の速さで決まるので、まずはRUNボタンを安定して速く叩き続けることが土台になる。走幅跳とやり投げでは、助走の速さと踏み切りのタイミング、そして角度の3つがそろってはじめて記録が出る。連打が途切れると、その瞬間から選手の足も鈍る。
角度はJUMPボタンを押している時間で変わる。英語版Wikipediaによるアーケード版の解説では、最も遠くへ届く角度は走幅跳で42度、やり投げで43度とされている。押しっぱなしにしすぎると角度が付きすぎ、短すぎると低く飛び出してしまう。40度台前半を狙って押す長さを覚えるのが近道だ。
110mハードルは連打だけでは勝てない。速く走るほどハードルが近づくのも早くなるので、JUMPのタイミングが遅れると引っかかって失速する。リズムよく跳べる位置を体で覚えることが、基準タイム突破への近道になる。
『ハイパーオリンピック』はいま遊べる?(Switch Online・中古相場)
アーケード版がアーケードアーカイブス(2019年9月12日配信・海外版タイトル「Track & Field」)で遊べる。※2026年9月時点
『ハイパーオリンピック』の都市伝説・噂(裏取りなし枠)
情報元・参考資料
- Wikipedia「ハイパーオリンピック」
- Wikipedia(英語版)『Track & Field (video game)』
調べるときに参照したページ
- Wikipedia日本語版「ハイパーオリンピック」
- 英語版Wikipedia「Track & Field (video game)」
- ハイパースポーツ競技会
- Sega Retro『あなたがボットでないことを確認しています!』
